ドイツで初めてAfD議員が州議会を率いる。マクデブルクでトビアス・ラウシュ氏が州議会議長に
AfD候補は、投じられた82票のうち48票で足りた。計算上、他会派の議員が少なくとも4人、賛成に回ったことになる。SPDの連邦議会議員団は抗議のためベルリンを行進した。
新たに構成された州議会の初会合が火曜の昼、マクデブルクで開かれ、議員らはトビアス・ラウシュ氏を議長に選んだ。ラウシュ氏は2016年から州議会議員を務め、不動産業の職業訓練を修了している。会派は全会一致で同氏を指名した。t-onlineによると、投票した議員は82人で、48人がラウシュ氏に投じた。ドイツのための選択肢(AfD)の会派と、支持を表明していたザーラ・ヴァーゲンクネヒト同盟(BSW)を合わせても、44議席にしかならない。秘密投票だったため、残りの票を誰が投じたかは分からない。計算上、他会派の議員が少なくとも4人いたことになる。AfD議員がドイツの州議会を率いるのは、連邦共和国の歴史で初めてだ。副議長もAfDのハンス=トーマス・ティルシュナイダー氏が占める。社会民主党(SPD)の候補は過半数にはっきり届かなかった。
ベルリンではSPDが強く反発した。連邦議会議員団は自発的な抗議行進で市内を歩き、国防相のボリス・ピストリウス氏は国歌を歌い出した。SPD党首のラース・クリングバイル氏は今回の選出を「タブーの破壊」と呼び、どうしてこうなったのか、キリスト教民主同盟(CDU)に説明を求めた。トルステン・フライ氏(CDU)は、投票が秘密だったこと、原則としてどの議員もラウシュ氏に投票できたことを指摘した。AfDのベルント・バウマン氏は「突破口」であり「防火壁の終わり」だと語った。複数の報道機関は、CDUとAfDの議員の間に申し合わせがあった兆候を伝えるが、これまでのところ裏付けはない。12月に州議会は州首相を選ぶ予定で、AfDはウルリッヒ・ジークムント氏を候補に指名した。