メキシコは二つのハリケーンに挟まれた。シモンは太平洋に迫り、イサイアスは原油を押し上げ、ドルは再び18ペソ台に
シモンは、西部に上陸する前に強力なハリケーンへ発達する可能性がある。イサイアスはメキシコ湾を米国へ向かい、中東の戦争と相まって原油を押し上げ、ペソを痛めている。
国は二つの活発なサイクロンとともに朝を迎えた。太平洋では、熱帯暴風雨シモンがミチョアカンとハリスコの沖を進んでいた。エル・フィナンシエロは、二つの州に上陸する前にカテゴリー4のハリケーンになる可能性があるとの予報を伝え、エル・エコノミスタは同地域での豪雨を見込んだ。ハリスコ州は、沿岸に市民保護当局(Protección Civil)の要員約200人を配置する態勢をとり、シナロア州は七つの臨時避難所を開設した(エル・ウニベルサル)。ミチョアカン州は大雨の警報を出し、休校も検討した、とエル・フィナンシエロは伝えた。メキシコ湾では、イサイアスがハリケーンに強まり、ミレニオによれば、カテゴリー2として米国へ向かっている。南東部とユカタン半島には非常に強い雨が降る(エル・エコノミスタ、ミレニオ、エクスパンシオン)。ラ・ホルナダは、サイクロンによる住民の避難に警鐘を鳴らした。
イサイアスの通過は市場に響いた。原油価格は、米国のメキシコ湾岸の生産を脅かすハリケーン、中東の戦争、低い在庫が重なって約5%上昇した、とエクスパンシオンは伝えた。ウォール街は、原油の急騰を受けて下げて始まった(エル・フィナンシエロ)。ドルは18.15〜18.20ペソの水準に戻り、エクスパンシオンとエル・フィナンシエロによれば、取引を18.18近辺で終えた。水曜は17.98だった。エル・エコノミスタは、動きの一部を国内のインフレ統計のせいだとした。一方、株式は持ちこたえた。S&P/BMV IPCは0.52%上昇して64,986.91ポイントとなり、朝からフェムサ(FEMSA)株が支えた(エル・エコノミスタ)。ニューヨークでは、S&P 500が0.47%安で引けた。エネルギーには良い知らせがあった。キンダー・モルガン(Kinder Morgan)の子会社が、テキサスとメキシコを結ぶガスパイプラインの不可抗力の状況を解消した、とエル・エコノミスタは報じた。米国がメキシコ向けの天然ガスの送付を約20%減らした翌日のことである。
気候の背景が、激しさを説明する。今年はシーズンが長引いている。エル・ウニベルサルは、「スーパー・エルニーニョ」現象への警戒を伝えた。雨にとどまらない影響を残し、干ばつとより激しい嵐が来るという。ラ・ホルナダは、ゲレロ州で雨不足のためにトウモロコシの収穫を失った農民を報じた。ほかの地域は水に浸かっている。家庭にとって差し迫った危険は、太平洋岸の洪水と道路の寸断だ。経済にとっては、原油高とペソ安である。輸入ガスが乏しいときに重なった。午後にはイサイアスがメキシコ湾でカテゴリー2に強まり(エル・フィナンシエロ、ミレニオ)、シモンのために太平洋の三つの港が閉鎖された、とエル・フィナンシエロは伝えた。本号の締め切り時点で、シモンはまだ上陸していない。