BND長官「ロシアはドイツに『影の戦争』を仕掛けている」。情報機関は権限拡大を求める
連邦情報局(BND)、連邦憲法擁護庁、軍事防諜局(MAD)の長官が、ふだんは非公開の場でしか語られないことを連邦議会で公に語った。サボタージュや殺害作戦への警告だ。そして新たな権限を求めた。
3つの連邦情報機関の長官は月曜、10時から13時まで3時間にわたり、パウル・レーベ・ハウス(Paul-Löbe-Haus)で連邦議会の議会統制委員会(PKGr)の前に座った。公開聴聞は年に1度しかない。netzpolitik.orgの集計では10回目だった。BND長官のマルティン・イェーガー(Martin Jäger)氏は、ロシアはドイツに影の戦争を仕掛けており、狙いは主に威嚇だと述べた。ドイツはロシアとの暴力的な紛争に巻き込まれる危険があるという。ただしtaz紙によれば、ロシアによる大規模攻撃は起こりにくいとみている。連邦憲法擁護庁のズィナン・ゼレン(Sinan Selen)長官は、スパイ活動と、モスクワがサボタージュや殺害作戦も辞さない構えであることを警告した。軍事防諜局(MAD)のマルティナ・ローゼンベルク(Martina Rosenberg)長官は、今では具体的な攻撃に直面していると述べ、以前は抽象的な脅威状況と言っていたと語った。
聴聞は売り込みの場でもあった。連邦憲法擁護庁とBNDの権限を拡大する改正法案が予定されている。イェーガー氏は「連邦情報局の再編」に言及し、ゼレン氏はBNDと連邦憲法擁護庁の緊密な協力を強調した。netzpolitik.orgは、長官たちがほとんど異論を受けずに権限拡大を訴えられたと批判した。左派党のクララ・ビュンガー(Clara Bünger)議員は、権限を広げながら議会の統制を弱めることへの懸念をtaz紙に語った。委員会に今期いるのは、CDU・CSU、SPD、緑の党の議員だけだ。AfDと左派党の候補は、連邦議会で必要な多数に届かなかった。